アローサル・テクノロジー株式会社 佐藤 拓哉

Guest Profile

佐藤 拓哉(さとう・たくや)

(さとう・たくや)一部上場企業にてシステムエンジニアを5年ほど経験した後、2013年9月にベトナムでのスマホアプリ/WEBシステム開発事業を主としたアローサル・テクノロジー株式会社を設立。現在は、人工知能(AI)の研究と、AIエンジンの開発を進める。クライアントの目指す方向性からの事業理解、業務理解を行い、データ利活用の最適化と最大化、オーダーメイドで人工知能(AI)およびスマホアプリ/WEBシステム開発を提案し、真の価値提供を実現している。

特集業務のデジタルシフトを図りライバル企業に先んじてAI導入すべし AI活用のヒント

1.業務のデジタルシフトを図り ライバル企業に先んじてAI導入すべし

AI(人工知能)への関心が高まる一方で、どのように導入し活用したらよいのか
わからないという企業経営者は少なくない。AIの導入支援実績豊富なアローサル・テクノロジー
代表取締役 佐藤拓哉氏に、AI導入のポイントについて聞いた。

2.――御社はAI技術を用いたサービス企画、導入支援に特化した事業を展開され、多業種の企業とかかわっておられます。現状をどのように見ていらっしゃいますか。

佐藤 当社にもAI導入に関する問い合わせが昨年から急増していますが、ほとんどの経営者はAIについての理解が不足しているのが実状です。それは仕方のない面があり、実際、AIには明確な答えがないのです。業種や業態、会社の状況などで導入の手順も違ってくる。導入効果も算出しにくい。つまり、AIの導入は容易なものではないということです。
 ただ、それでも一つはっきりしているのは、AIは確実に社会に浸透していくということです。ですからAIを導入しなくてもよい会社はないというのが当社の考えです。

3.――会社経営においてAI導入が不可避だとすれば、経営者は何から手をつければよいのでしょうか。

佐藤 会社のどの部分にAIを入れるのかを考えることです。AIは汎用的なパッケージ化されたものではなく、事業単位や業務単位で一括導入するのは困難です。営業、製造、経理などの業務の中の各タスクに入れていくのが現実的な方法です。多くの経営者は事業レベルと業務レベルの中間あたりにAIを導入すると効率化が図れると考えがちですが、それは間違っています。

4.――AIの導入で業務を一気に効率化することはできないということですね。

佐藤 そうです。わかりやすい例でいうと、コールセンターを丸ごとAI化するのは難しいので、最初のコールを受ける部分をAI化し、そこから各担当者に振り分けていく。これだけでも効率化が図れます。
 では、どのタスクにAIを導入すれば高い効果が得られるのか。AI化を進めるためには最適な順番などを考えなければなりません。全体の将来像を描いた上でタイミングよく入れていく。そのためには現場の声を徹底的にヒアリングして、さまざまな観点からAI導入のフローを考えることが必要です。フローは会社によって千差万別なので、外部のコンサル的な視点が不可欠です。
 さらに、重要なことがあります。どのタスクにAIを導入するかを決めたら、次に「デジタルシフト」を進める必要があります。AIは業務やタスクがデジタル化されていなければ、導入しても有効活用できないからです。デジタルシフトとは、簡単にいえば、過度なアナログ依存運用から、適切なデジタル化を推進し、残るべきデータが適切な形で蓄積していく状態に切り替えていくことです。極端にいえば、業務の脱属人化と言ってもいいでしょう。

5.――かなり面倒な作業が必要なのですね。

佐藤 ソフトウェアの導入などと同じで、開発ベンダー任せにしてしまうと、実際の現場ニーズとは合わずに使われず、高額な投資がムダになるケースがたくさんあります。ですから最初に現場の声をしっかりとヒアリングし、調査、分析することが大事になります。そうした細かなフローをつくって導入支援ができる会社は非常に少ない。ほとんどないと言ってもいいほどで、当社はその数少ない会社の一つだと自負しています。

6.――御社と同業他社の違いはどこにあるのですか。

佐藤 たとえば、大手コンサルティング会社などは高い知名度やブランド力がありますが、AIに関しては効率的なパッケージに基づいて導入支援していくというのが基本スタンスです。しかしAIには決まった答えがないので、パッケージは有効ではありません。
 当社はもともとシステム開発からスタートし、すべてオーダーメイドでお客様の最適解を求めてシステムをつくってきました。かかわった業界はIT、エンタメ、ヘルスケア、不動産、運送、製造業、広告……と多岐にわたります。さらにお客様の社内のいろいろな立場の人と一緒にプロジェクトを組んできました。経営者、営業、マーケッターなどそれぞれの立場に立ちながらディレクションしています。そういう多くの業界や立場の人と対等に話ができ、ディレクションをしてきた経験があるのが当社の大きな強みです。
 一般的なAI関連企業は実際のビジネスに触れていないので、ビジネスサイドのことが理解できなかったり、ビジネスサイドの人間は開発サイドのことがわからなかったりする。机上の空論ではうまくいきません。私自身がもともとエンジニアで、いまは経営や開発、マーケティングなどにも携わっています。全体を俯瞰し、一貫的に見られるのが当社の最大の武器です。
 また、当社にはブロックチェーン、EC、AR・VRなど多くの専門性をもったパートナーがおり、そのことも強みといえるでしょう。

7.――AI導入に関心のある企業は、第一歩として御社のような専門会社に相談するのがよさそうですね。

佐藤 そう思います。また、いますぐAI導入を考えなくてもいいですし、デジタルシフトもいますぐしなくてもいいんです。ただ、いつ動き出したらいいのか、AIが自社の事業にどう絡んでくるのか、見通しは持っておくべきです。目先の業績や人材問題だけを考えているとしたら危険です。ライバル企業が導入を先んじてしまった場合、遠くない未来で負けてしまい、それ以降、二度と勝てなくなる可能性すらあります。なぜなら、AI導入はデジタルシフトが前提になるので、AIの運用までは大きなタイムラグがあるのです。
 当社では、数年以内に企業のAI導入の検討がピークを迎えると見ています。その時に慌てても手遅れになります。そこで先見の明をお持ちの本誌読者の方に限り、無料相談に応じさせていただきたいと思います。ご相談企業様の分析に加えて、その業界や同業他社の動きなどもお伝えできると思います。
 本気の方には、気持ちで必ずお応えします。是非ご相談ください。

8.――ありがとうございます。

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