株式会社CS―C 椙原 健

Guest Profile

椙原 健(すぎのはら・たけし)

1976年生まれ。 大手コンサルティングファームで食をメインとしたコンサルティングに従事し、上場外食企業を主要クライアントに活動。 誰がやっても同じ成果を出せるスキームを開発。 コンサルティンググループ内で年に一度選出される「ベストコンサルタント」(クライアントから最も評価が高いコンサルタント)を3年連続受賞。 2011年株式会社CS-Cを設立した。

特集ハンズオン型「社外CMO」サービスで ローカルビジネス7000店舗の実績

1.「7 000店舗の年間マーケティング予算約126億円をお預かりし、WEBマーケティングのほぼ全てを運用委託されている」

自社の実績をこうわかりやすく説明するのは、CS‒C社長の椙原健だ。50兆円の規模があり、飲食、ビューティ、旅館、クリニックなど、日々の生活に密着し、店舗を構えて営業を行なうローカルビジネスを対象に、導入先から「社外CMO(最高マーケティング責任者)」との評価も高いWEBマーケティング代行の「C+」、同社の実績・経験をAI(人工知能)化しシステムによるコンサルティングを行なう「C‒mo」を事業の柱に成長を続けている。
 また、2011年の創業時より「公益資本主義」を掲げ利益の3%を社会貢献に寄付するという仕組みづくりを進めており、16年から3年連続で日本における「働きがいのある会社」に選出されるなど、社員の労働意欲も高い。
「C+」は、顧客企業のターゲットに合わせて、担当者がイチからプランを練り上げ運用のすべてを代行し、集客効果を上げていくという「ハンズオンモデル」だ。顧客層によって、たとえばビジネスマンならFacebook重視とか、インスタグラムや検索サイトへの対策(サイトごとにアルゴリズムを解析し対応項目をリスト化)、インフルエンサーの活用、自社メディアの立ち上げ、SNSへの投稿など、メディアやツールの特性を踏まえて、プランをつくり、実行する。
「いまはWEBやスマホから店舗検索する場合の動線が多様化しており、個店自身がそれに対応した販促を考えるのは現実的ではない」現在、飲食店約7000店舗が活用中。ビューティ分野へのヨコ展開もスタートした。
「C-mo」はこれまでWEB上の集客対策がほとんど手つかずの個人経営の飲食店が対象で、「C+」で蓄積したデータ・ノウハウからAIシステムが最適なものを提案する。効果も確実にあがり、コストも一般的なコンサルティング費用の5分の1程度ということもあり、利用実績は2000店舗に達している。

2.社員の平均年齢は約30歳。スキルの吸収も早く活力ある、20代後半から30代前半の層が中心を占める。

『やりたい!』と手を挙げた人間に任せるのが基本。入社2、3年目で売上100億円以上の顧客を担当し成果をあげている例もある」
 もちろん任せるだけではない。新卒、中途入社の社員にはメンターをつけ、悩みごと、行き詰り、仕事に直接関わりのないことでも、すぐに相談できる体制を整えた。導入してまだ半年程度だが、メンター側の成長を含めて、手ごたえを感じているという。
 椙原は自身の目標として10数年後までに「売上1000億円」を掲げる。“自身の”と断るのは、その後の成長は次世代の経営者に任せるという意味があるからだ。
「組織を壊さない程度の負荷をかけ、巡航速度で成長をめざしたい」と謙虚な椙原だが、その頭の中にはしっかりと成長への青写真が描けているに違いない。

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