株式会社Cuolega 佐藤 康成

Guest Profile

佐藤 康成(さとう・こうせい)

1983年宮城県生まれ。 大手ベンチャー企業、人材コンサルティング会社を経て、2017年2月株式会社Cuolegaを創業。

特集情報の新鮮さ、正確さで信頼を勝ち取り 「食と人材」のマーケットでトップを狙う

1.事業初年度から1000名超の相談実績

市場規模25兆円超といわれる外食産業だが、人手不足はますます深刻化している。
そんななか、外食業界に特化した人材紹介をミッションとするクオレガは、昨年(2017年)4月に事業をスタートしたばかりにもかかわらず、快調な走りで急速な伸びを見せている。

同社は、無料転職支援サービス「フーズラボ・エージェント」を核に、飲食業界、レストラン、ホテルへの転職支援、ならびに、飲食店店長、料理長、幹部候補等のヘッドハンティング及びスカウト業務を行なっている。フーズラボ・エージェントを通した問い合わせは増え続け、現在登録者数はおよそ2000名、事業初年度で1000名を超える転職相談実績を達成している。
 
とくに外食業界では人手不足の深刻度合いが年々深まっており、採用しても一日目で辞めてしまうケースも稀ではない。
ひとくちに外食産業といっても、イタリアン、フレンチ、中華、和食とジャンルもさまざまなうえ、チェーン店から老舗まで、規模・業態・店のカラーによって求められる人材は大きく異なる。その一方で、求職側からしてみれば、インターネットから得られる情報だけでは、自分に適した職場なのかどうか、判断がつかない状況だ。
初日だけで辞めてしまう例でも、転職者側の一方的な事情とは限らず、面接で聞いていた内容(求人広告で見た内容)と実際の現場があまりにも違うという場合もある。
また職人肌の求職者も多く、しっかりとした転職ノウハウを持ち合わせていないのが実情だ。

2.入社5年後の定着率10 %未満の業界を憂え起業

クオレガが抱える案件は、どれも同社の厳しい基準でセグメントした店や企業からのもの。
代表取締役の佐藤康成が前職で培ってきた人脈に加え、インターネット広告を通じて問い合わせてきた企業の中でも優良なところばかりだ。
内情もしっかり把握し、離職率の高さや労働環境を改善しない企業とは決して付き合わない。サイト上の、店舗視察や体験入店、従業員からのインタビューにもとづく独自レポートも、求職者の信頼を得ている。
「ネット上のブランディングは大事にしている」と佐藤の言うところの同社のウェブサイトは、すっきりとデザインセンスよく、見やすく分かりやすい。同業他社との差別化はもちろんのこと、求職者のハートをつかんで多くの優良な人材を集め、結果として、高いマッチング精度を実現している。
 
社名のクオレガは、イタリア語のcuore=心とlegame=絆を結びつけた造語。仕事および会社の在り方に対する佐藤の強い思いが込められている。

20代前半で仙台から上京してきた佐藤は、まず、大手広告系ベンチャー企業に就職。なにかしら事業をやりたいという志はすでに持っていたという。
そのため、成長スピードが速く成長角度の高い会社を選んだ。そこでのさまざまな業種に対するコンサルティングを通じて、ビジネスモデルを勉強。やがて、担当していたクライアント企業からのヘッドハンティングに応じて転職し、営業部長としてその会社の売上げ規模を7〜8倍に押し上げた。
そして、当時のメンバー数名を引き連れて独立、クオレガを設立した。食と人材を結びつける職種・業態を選んだのは、つねに人材へのニーズが高く、業種のバラエティに富んでいること。またビジネスモデルとして佐藤の意に適ったのみならず、入社5年後に残っている人材が10%にも満たない業界の実情を憂えてのことだ。
 
佐藤曰く「一番パイの大きい層に対する社会貢献」ということになる。もともと個人的に人が好きなうえに、ひとつの業界に特化することで、情報の新鮮さ、正確さを保つことができる。
「どれだけ最新の情報を持っているかが勝負ですし、情報の正確さには自信を持っています」

3.社員同士の繋がりも大切に社名に込めた熱い思い

大手外食チェーンから外資系ミシュランホテル、老舗や星のついた小さなレストラン、ベンチャー企業に東証一部上場の大企業まで取引先は幅広い。
現在は首都圏メインながら、2年後には、大阪、名古屋、仙台あたりにも拠点を構えたいと考えている。
また昨年( 17年)仙台で実施し好評だった専門学校、高校の新卒を対象とした就職支援イベントの拡充や、もっとも人手不足に悩んでいる寿司業界に特化したサイトを設ける構想も温めている。
さらには、海外から人材を日本に持ってくること、他方、海外で開店する和食レストランのための日本人のヘッドハンティングの事業も長期的な視野に入れているという。
「弊社が海外で寿司店を経営するということもあり得るでしょう」
 
直近の目標は、「食と人材というマーケットでトップを狙う」こと。
しかしその一方で、拡大拡大という戦略はとるつもりはないという。そうすると企業としてひずみが出てくるからと。
最後に、佐藤に同社の急成長の秘訣を問うと、「会社を良くしていこう、大きくしていこうというメンバーの思いが成長を生んだ」という答えが返ってきた。
 
cuore心+legame絆=クオレガの社名には、社員同士の繋がりも大切にしたいという確かな思いも込められている。
そして「チームがハートで繋がり、会社同士もハートで繋がり、社会へと繋がっていく」、それが佐藤の理想とする形のようだ。

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